文字サイズ
English
日本広域農林道整備機構 Japan-wide Agricultural & Rural Infrastructure Corporation
News

ICT施工による林道法面管理の実証結果と技術資料を公開しました

ICT施工を活用した林道法面管理の実証結果をとりまとめ、技術資料として公開しました。

JAWRICは、令和7年度から令和8年度にかけて、中部ブロックおよび中国ブロックのモデル路線においてICT施工を適用し、林道法面の施工管理および出来形管理に関する実証を行いました。このたび実証結果をとりまとめ、技術資料として公開します。

実証の概要

農林道の法面工事は、急峻な地形や狭隘な施工ヤードが多く、丁張り設置や出来形測量に多大な労力と時間を要することが課題となっています。本実証では、3次元設計データを用いた建設機械の自動制御(マシンガイダンス/マシンコントロール)と、UAVによる出来形測量を組み合わせ、施工の効率性と品質の両面を検証しました。

実証期間2025年6月 〜 2026年8月
実証箇所中部ブロック モデル路線A(延長 1,240m)/中国ブロック モデル路線B(延長 860m)
対象工種法面掘削、法面整形、法面保護工(吹付工)
適用技術3次元設計データ、マシンガイダンス、マシンコントロール、UAV測量、施工データのクラウド共有
実証主体JAWRIC 技術部 技術開発課(協力:地域建設業者 4社、測量会社 1社)

実証の成果

2路線・計2,100mの施工を通じて、ICT施工を適用しない従来施工と比較して、次のような成果が確認できました。いずれもモデル路線における実測値であり、地形条件や施工規模によって効果の程度は変動します。

評価項目従来施工ICT施工改善率
出来形測量の作業時間100(基準)38▲62%
法面整形の丁張り設置工数100(基準)21▲79%
法面の出来形精度(許容差超過箇所)14箇所2箇所▲86%
施工中の測量作業に伴う立入り回数32回9回▲72%

特に、法面整形における丁張り設置工数の削減と、測量作業に伴う法面への立入り回数の減少は、作業の安全性向上に直結する成果として評価しています。また、施工データをクラウドで共有することで、現場と事務所の間の確認作業が迅速化し、出来形管理資料の作成に要する時間も短縮されました。

一方で、3次元設計データの作成そのものに相応の初期コストがかかること、および狭隘な作業帯では自動制御機械の進入が難しい箇所が残ることも、定量的に確認されました。

課題と今後の対応

実証を通じて明らかになった主な課題と、JAWRICが今後取り組む対応方針は次のとおりです。

技術資料の入手方法

実証結果の詳細は、以下の技術資料にまとめています。本資料は、市町村や地域の建設業者がICT施工を導入する際の実務的な参考となるよう、施工手順・留意点・使用機材の仕様を含めて構成しています。

本資料は技術基準・マニュアルのページからもダウンロードできます。また、印刷物の送付をご希望の場合は、お問い合わせ・技術相談窓口よりご依頼ください。

お問い合わせ

担当部署
日本広域農林道整備機構 技術部 技術開発課(ICT施工担当)
メール
info@jawric.org
実証へのご協力のお願い

JAWRICでは、令和9年度以降もICT施工の実証を継続する予定です。実証フィールドの提供や、ICT施工に関する技術的な知見をお持ちの事業者さまからのご提案を歓迎します。ご提案は上記担当部署までお寄せください。

お知らせ一覧へ戻る 2026.10.03 掲載